コラム

子供の頃見た衝撃的建築

更新日:2014年8月27日

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小学生のころ父の車で東京へ出かけたときに首都高から見えたこの建築は衝撃的だった。
黒川紀章氏設計で1972年竣工なので、石川淳は6歳のころだ。

自分が見て記憶にとどめたのは小学5年のことだったと思うので、10歳か11歳のあたり。竣工から4,5年たったころだったのだろう。帰ってからカプセルの模型をノンスケールで作って(ボール紙とセロテープで作り、窓の硝子はセロテープで透明な面をつくった)、カプセルは10戸か20戸は作ってランダムに積み上げた想い出がある。
カプセルの壁は記憶から思い出し、ボール紙の裏側の白く仕上がってない灰色のガサガサの面を表に出して質感を再現した。
子供ながらに「未来のビルだ!」と感激した。

以前ブログにも書いたが、イタリアの雑誌が東京の特集をした時に小記事ながら石川淳設計の木造住宅が掲載された。その本には日本を代表する大建築家たちの作品がならび、この中銀カプセルタワービルも掲載されていた。

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黒川紀章氏には一度もお会いする機会はなかったけれど、同じ本に掲載された事が何よりの想い出になった。

さて、子供の頃見た衝撃的な印象の建築はこのカプセルビル以外にも、岡田新一氏の最高裁判所も圧倒的な威圧感、普通のビルではないと子供にも分かるデザインで記憶に焼き付いている。

建築は風景をつくってしまう仕事。
住宅であってもそれは同じ事。

と、久々に見たカプセルビルを見て思うのでした。

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