作品

住宅 C-class シンプルスタイル

施主の考えを形にする。新しい生活を形にする

父島の宿アクア

  • 2011年 小笠原諸島父島
  • 木造2階建
  • 敷地面積:332.33㎡
  • 延床面積:279.53㎡

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小笠原諸島父島に完成した小さな宿泊施設
東京から船で25.5時間、往復最短6日間かかる小笠原諸島は航空路の無い離島で、2011年世界自然遺産に登録されました。
この地で賃貸物件にて8年間民宿を営んでいたご夫婦から新しく取得した土地にご自身たちの理想の宿を作るご依頼を頂いたきました。
延べ8往復航海(48日間)の往復打ち合わせと工事監理の末完成した建物は、客室5室+オーナー住戸1で各室に専用パティオを持っています。
建築資材をすべて内地から運ぶため通常の工事費の1.5倍程度かかる土地柄。全体を木造の計画とし工事費を圧縮しシロアリ対策に完全防蟻材の「ハウスガード木材」を使用しています。
外観はオウチシリーズと共通のモルタル金ゴテ仕上げに弾性塗装とサイディングの組み合わせとし、外壁にには防汚塗装を施してあります。また屋根は台風に強いガルバリウム系のスレート調屋根材を使用しています。

設計担当 石川淳・鶴希世

アクアさんへのリンク「AQUA」

掲載メディア
中国images「images>MINSYUKU Japanese-Style Gesthouse」

外観・敷地は父島の中心街で周囲はすべて民宿など宿泊施設街です「オウチ」型の輪郭に正方形の開口を配置、小笠原の海をイメージした青色を塗装建物の主玄関です。スコールの多い父島のため深めのポーチを設置ポーチ横の客室101から格子ドアごしに見る(101は愛犬と泊まることも可能)101室のパティオ見上げ。壁に囲まれているので、犬が吠えても音が漏れづらいお客様用玄関・仕上げは墨モルタル、かき落とし仕上げベンチを兼ねた靴入れ食堂・左は土間つづきの縁側、海遊びの帰りなどはこちらから出入りが便利古色仕上げのフローリングと白い壁のデザイン。梁や柱は黒のオイルステイン塗装左は厨房と配膳カウンター・右上は吹抜がありハイサイドライトから採光食堂奧のフリードリンクコーナー・50角タイル貼り仕上げ奧の黒いドアは共用トイレで、その右側に屋外へのドア。左は宿泊室への階段壁を重層し空間の奥行きを演出2階への階段・集成材に黒のオイルステイン塗装、巾を広めに設計した2階廊下・廊下には高窓と地窓を設け、自然換気が十分取れるように計画食堂上の吹抜に面する201室入り口食堂吹抜・台風の多い島なので、天窓はあえて採用せずメンテ性の高い方式を採用201室内観・すべての客室に専用パティオを設置しプライベートな空間をつくる床は黒色、白の壁に群青色のクロスを配置し木梁は表しとしたデザイン専用パティオはデッキ敷きで隣家の目を気にせずくつろぐことが可能パティオから室内を見るパティオには30センチ角の開口があり、大村海岸方向を見ることができます201室夜景、部屋にはイームズチェアが装備されています再び客室廊下、客室壁は防音シートを挟み込んだ仕様で木造ながら遮音性を確保202室 ベッドサイドの壁にはリネストラランプを設置して暖かみのある光を201室見返し パティオから南の光が入ります各室には大きな鏡を設置パティオに面する脱衣室・浴室からは脱衣室を介してパティオを望めます101,201,204にはユニットバス、202,203にはシャワーブースを設置203室・すべての客室には洗面スペースを主室側に設置。同時に複数人で使用できます204室3つのベッドとソファーベッドがあり4人の宿泊が可能各室の収納は扉のない開放式とし利便性を優先しました。「ドアが邪魔」といった事がありません再び玄関夕景・大工による手彫りの看板(カツオ鳥があしらってあります)サイン・白い珊瑚のイメージと父島の青空をイメージ35_4839-2

株式会社石川淳建築設計事務所 東京都中野区江原町2-31-13第1喜光マンション TEL 03-3950-0351