作品

住宅 C-class シンプルスタイル

施主の考えを形にする。新しい生活を形にする

スキップフロアの家 ハコノオウチ13

  • 2017年東京都
  • 地下1階地上木造2階
  • 敷地面積:131.86㎡
  • 延床面積:139.67㎡


東京都で完成した、ご夫婦と子供3人のためにデザインされた住宅です。

敷地は高さ制限の厳しい不正形の旗竿敷地で、お施主様からの与条件は子供達のために玄関からサニタリーへ直行できる同線の確保や書斎や家事カウンターのご希望など細かな点はありましたが、その他は自由に提案してほしいというご希望でした。
そこで高さ制限をさけるため半地下+地上2階の計画としたスキップフロアを提案しました。
玄関とサニタリーをGLレベルに置き、そこから半地下へ下がって主寝室、半層上がってダイニング、さらに半層上がるとリビングがあり、そこからまた折り返して半層上がって子供室という空間の流れです。
これにより、子供達は帰宅してすぐ洗面所へ直行し、その後家族の居るダイニングとリビングを通過して子供室へ通じるという理想的な動線とする事ができました。
密集住宅地の中ですが、たまたま敷地南側はコインパーキングで長期間使われそうな空地がありました。そこで、そこからの視線を遮断する三角形の壁を設けて中庭を作り、ダイニングの窓を開いて、南の光を取り込むこととしました。
また、敷地の不正形なりに三角形のベランダを南に向けて突き出し、その下を玄関ポーチとして利用しつつ、また道路からの視線のリフレクターとして生かしています。

外観デザインは緩い片流れの箱型の家に、2つの三角形の屋外空間を取り付けた構成です。
この構成により、内部のプライバシーを守りつつ、室内には中庭やバルコニー、ポーチといった都会の生活には不足しがちな半屋外の領域を付加しています。

設計担当 石川淳
共同設計 アトリエきんぎょばち・石川直子
掲載メディア A-Collection25(アーキテクツスタジオジャパン会員誌)
テレビ朝日「渡辺篤史の建もの探訪 変形敷地を生かすW型の家」2018年9月15日放送
コーディネート ASJ

株式会社石川淳建築設計事務所 東京都中野区江原町2-31-13第1喜光マンション TEL 03-3950-0351