作品

住宅 C-class シンプルスタイル

施主の考えを形にする。新しい生活を形にする

OUCHI-23 デザインリフォームした家

  • 2012年 群馬県
  • 木造2階+混構造3階(二世帯住宅)
  • 敷地面積:576.0㎡
  • 延床面積:既存212+増築127=339㎡

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群馬県中之条町に完成した築30年ほどの木造住宅の改築リフォームです。

20年以上前に購入した住宅を長男ご夫婦と一緒に住む二世帯住宅にリフォームするご依頼を頂いたものです。
既存住宅には雨漏りがあり、冬場は気温が零度になる土地柄のため断熱性能がたりず、非常に光熱費がかさんでいました。

母屋の計画では既存建物を一端スケルトンまで解体し、腐敗の進んだ構造材の交換と耐震補強を行いました。その上でウレタンフォーム吹付断熱を行い、深夜電力を用いた蓄熱暖房と床暖房を採用して冬場の温熱環境を改善しています。
さらに、寒い玄関ホールにあった階段は暖かいリビング内に作り直し、ヒートショックのおきにくい生活動線につくりかえました。また、小分けだった既存のLDKを統合し、大きな広間としました。その上で涼しい土地柄をいかすために吹抜をつくり、夏場の空気の流れにより快適な気流が発生するように計画しています。

若夫婦用の空間は道路側に切妻型のボリュームを増築し、1階ガレージ+2階リビング+3階子供室を確保しました。
敷地高低差を利用して母屋とつながる広い庭に面するようにしたリビングと、母屋の一部区画を若夫婦用の寝室と浴室にあてた部分とを渡り廊下でつないで一つの住戸としています。

二つの住戸は玄関を別にしながら庭を共用する形で、お互いの生活の距離を上手くとりながら生活ができるように考えられています。
また一新されたデザインはシンプルで明るい住空間を実現しました

設計担当 石川淳・折田潤

ouchi23デザインリフォームした家改修前の様子改修後の様子改修前の西立面屋根を葺き替え、スケルトンを耐震強化したリフォーム後・左の既存住宅に若夫婦のための空間を右に増築既存と増築部は庭を介してつながりを持つ既存玄関・寒さを呼ぶ大きな窓が多数あった既存玄関・寒い玄関ホールの階段はヒートショックが懸念されたリフォーム後玄関・シューズクローゼットを併設し、吹抜をやめ寒さ対策をリフォーム後玄関・飾り棚兼ベンチとシューズクローゼットのドアリフォーム後玄関・床暖房を設置し、硝子を減らして熱環境を改善リフォーム工事中・ウレタンフォーム吹抜による断熱をおこなう改修前の1階トイレ前リフォーム後の1階トイレ前・手洗い、階段を暖かいリビング内へ移動リフォーム後・キッチン方向を見るリフォーム後キッチン・アイランド式を採用改修前のリビング・ダイニングと分離されていた改修前ダイニングキッチンリフォーム工事中・リビングを広げるため基礎を新設リフォーム後のリビングダイニングキッチンリフォーム工事中のリビングリフォーム後のリビング・吹抜を設け大きな広間としたリフォーム後・入居した様子リフォーム後・2階吹抜から見下ろし改修前の2階廊下・閉鎖的な廊下リフォーム後の2階廊下・天窓を設け洗面スペースも開放的に、左下は蓄熱暖房リフォーム後の浴室・塀をめぐらした光庭に面し開放的な浴室とした増築部外観・既存とそろえた木製玄関ドア増築部玄関・階段下には蓄熱暖房を設置、ガレージを見渡せる増築部リビング・2階にあり3階は吹抜増築部リビングダイニング・右の開口は予備室入り口増築部キッチン・アイランド式とし、掃き出し窓からは庭が望める増築部キッチン・背面収納は大工工事で製作増築部キッチン・パントリー増築部階段スペース・階段の一部を利用しパソコンスペースとした増築部吹抜・2階リビングの吹抜に面して3階は子供室となっている増築部子供室・勉強コーナーのカウンターは吹抜に、就寝スペースは引き戸で閉めきれる増築部から庭へ・増築部のリビングと庭、既存部リビングをつなぐ大階段増築部から見る既存建物増築部と既存部をつなぐ廊下既存建物の中につくった若夫婦のための寝室庭から見る増築部・広い既存部の一部を区画し増築部から渡り廊下で連結している

株式会社石川淳建築設計事務所 東京都中野区江原町2-31-13第1喜光マンション TEL 03-3950-0351